辻 純一
(時にcommunicative language teachingと呼ばれる)
創始者・・・・特定することは難しいが、おそらくWilkins(英 Reading大学)
特徴
両方の発話者にとって既知の情報をやり取りすることは真のコミュニケーションとは言えない。したがって教師は活動中常に、学習者に情報の格差を持たせなければならない。
歴史的背景
:従来の、文法を学習していればその言語を使用できるようになる、という考え
を改めて考える機会になる
次の3つの基礎・要因がある
機能言語学(functional linguistics) 言語習得 談話分析 語用論の発展を促す
・Firth(Models of Meaning)、Halliday(Learning How to Mean)ら
ヨーロッパ協議会の中の文化交流委員会において1971年にヨーロッパの成人にとって必要最低限度の外国語による意思伝達能力を保証しようというプロジェクトの下、van Ek(オランダ Groningen大学)やWilkins(イギリスのReading 大学)らの専門会議によって社会的・職業的・学問的なニーズ分析が行われ、unit/credit system(単元・単位制)が生まれた。ここで基本的に言語の形式よりも、意味と機能を重視し、それを主たる軸にして教材を編成すべきであるとする概念・機能シラバスが提案された。その際、発話行為理論が理論的な裏づけとなった。学習者のニーズが重視される。
発話行為理論(Speech Act Theory) コミュニケーションは異なった種類の行為から
成り立っている、とするもの
・Austin(How to Do Things with Word)、Searle(Speech Acts,An Essay in the Philosophy of Language)、Grice(Logic and conversation)ら
1970年代のヨーロッパの言語的、社会的要請 EC諸国間での政治的・経済的な交流が盛んになり、意思伝達の手段としての外国語能力の必要性が高まる
欠点
参考文献:田崎 清忠 「現代英語教授法総覧」1995 大修館書店
土屋 澄男・広野 威志 「新英語科教育法入門」2000 研究社